2010年4月15日。
オバマアメリカ大統領は火星への人類着陸計画を発表した。
宇宙は広大無辺。
ほとんど全てが未知の世界である。
このほとんど未知な世界は・・・何も宇宙にのみにあるのではない。
地球の陸上、植物の生息しているところに必ず存在する枯れ葉、枯れ落ち葉、植物死骸、
地表などに堆積している。
足元の枯れ落ち葉の中に、この中こそ、宇宙に匹敵するような未知が存在している。
この宇宙の神秘の中にランは密やかに生き続けて来た植物である。
だからこそ・・・ランが神秘なのである。
この神秘を暴くのが科学であるが・・・今尚・・・ランには・・・神秘が隠されている!
だからこそ、ランつくりは楽しいのである。
ランから神秘がなくなったら・・・・糟糠の妻・・・みたいになる。
ドキドキの胸・・・がなくなる。
しかし・・・神秘の世界も・・・覗きたい!
これがSUGOI-ne栽培である。
ランの本。
園芸の本。
農業の本。
いづれの本にも、この枯れ落ち葉の微生物の本当の世界を記述したものはない。
ほとんど未知だから・・・削除、避けてきた。
ほとんど研究が進んでいないからである。
ランは菌根植物である!
ランの研究家で、ランが菌根植物であることを知らない人はいないであろう。
しかし、不思議なことに、菌根というところの視点から栽培法が書かれたものは皆無である。
水ゴケ栽培。
しかし、水ゴケ栽培したときの、鉢内の微生物世界を記述したものはない。
軽石栽培。
バーク栽培。
1,2年栽培すれば、鉢内には必ず微生物が生息し、鉢内は微生物が主役の世界になっている。
しかし、これを解明したものはいない。
ラン自生地の枯れ落ち葉の中とは、全く異なった微生物の世界が・・・
水ゴケ栽培の鉢内になっている。
そこには、共生菌であるラン菌が生息しないから、当然ランの根は「菌根」になっていない。
ランの進化の歴史の中で、何100万年を費やして獲得した「菌根」。
ランにとって伊達や酔狂で「菌根植物」に進化したのではなかろう。
そういうことであるが、ラン栽培では、200年以上にわたって、この「菌根」を無視してきた。
ラン科植物のみでなく、地球上の植物の680%以上は「菌根菌」と共生しているとされる。
しかし、この菌根菌の世界が、宇宙と同じくほとんど解かっていないのである。
「エンドファイト」。
この共生菌を・・・「エンドファイト」と呼ぶ。
植物の根の細胞内に生息する微生物である。
この働き、ネットワークが全然解明されていないのである。
ランはラン菌と共生している。
これは種子発芽を見ても明らかなことである。
しかし、微細な種子が、どうやってラン菌の菌糸を呼び寄せるのか???
ラン菌の菌糸が・・・ランの種子を・・・どうやって探すのか????
何か・・・シグナルを出しているのかもしれない。
種子が出しているのか・・・
相互で出しているのか・・・・。
以心伝心ということは・・・・ありえない。
何かの化学物質を出しているのではないか????
このメカニズムが次第に明らかになってきた。
「ストりゴラクトン」。
この物質が・・・・菌糸を呼び寄せることが解かってきた。
ランの種子内でも・・・このストリゴラクトンが発生するのであろうか????
無菌播種の種子は・・・・????
一本の赤松の根。
500種以上のエンドファイトが棲んでいるという。
材木腐朽菌の菌糸の中に・・細菌が生息しているという。
こういう世界が枯れ落ち葉の中の宇宙である。
この中で胚乳の持たないランの種子が芽生え、プロトコームを形成する。
なぜプロトコームと形態、ステージが必要なのか。
必ず意味がある筈である。
こういうことから考えたとき、
これまでランの用土が、排水、保水、通気、PH・・・から、
使用されてきた水ゴケ、バーク、軽石、その他が・・・・
いかに菌根の世界と乖離した用土であるか理解出来よう。
ランの根の世界は、そんな単純なものではなかったということである。
宇井清太のラン菌の新発見。
ラン菌の生息しているSUGOI-neの開発で、ようやく少しづつ見えてきたものが出てきた。
SUGOI-neで多くの植物が素晴らしい生育するという謎が見えてきた。
枯れ落ち葉の中は宇宙である
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